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農 園 日 誌 (2019〜2020年)

「令和元年 台風19号」で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
今年も異常気象の夏でした。
近藤農園HPをご覧いただいている皆様は、お・元・気! でしょう〜か〜 ?

農園も、この激しい気候変動に対応すべく、今シーズンのオープンに向け準備が進行中です。
今シーズンも、皆様の笑顔が見たくて、がんばっているところです。

今回6月からの農園の状況や苗つくりについて、農園日誌で順次ご報告させていただきます。
お暇ならご覧いただき、お楽しみください。



その1 まずは、苗作り!




○3月中旬から準備していた苗作りですが、今年も農園での『ポット育苗』を行いました。

  近年の気候変動等を総合的に考え、『ポット育苗』に変更いたしました。
  3月中旬から育苗した良好な苗、約800株をプランターに取り、農園で管理しながら9月中旬までに約20,000株以上に増やす予定です。

  きめ細かな管理が可能で、草津通いもなくなる為、老体には少しだけ優しい夏になります。

4月、農園内の育苗の様子。






5月中旬。
親苗を増やしていきます。





6月上旬。
『ポット(右下)』に苗を誘導していきます。





8月中旬。
順調な生育状態です。




その2 いちごの栽培方法




○いちごの栽培方法を、ご紹介します。

  ・高設栽培…棚の上にいちごの苗を植える。観光農園などで見られる。
  ・土耕栽培…昔ながらの地面にいちごの苗を植えての栽培。
        1.高うね栽培
        2.平うね栽培


○近藤農園では、自然の状態に近づけるため 「 平うねの土耕栽培 」 を行っております。

  しかし、作業性が悪いためスタッフからは、『作業しづらい』とか『腰が痛い』といわれます…。
  それでも 私が納得できる 《 いちごの味 》 を作る ためには、 平うねの土耕栽培が最適 と考えております。


スタッフのみんなへ
今シーズンもつらい思いをさせるけど。よろしくね!



高設栽培の様子。おいちい!!!
 
平うねの土耕栽培の様子。うーん…、やっぱり大変???
でも、いちごの味は抜群です。





その3 土作り




○草津行き(片道約 2時間半)の時間を、農園での土作り等にあてることができました。

○昨年は、病気・害虫等の大きな被害もなく、私としては土作りの成功した年だと思っています。
  今年も例年と同様に、梅雨明けまで畑を十分に休ませ、8月から本格的な土作りを開始しました。(以下にその要点をご紹介いたします。)






園内を何度も何度も耕運してまわります。 ベットの成形作業



1.土壌改良剤
  畑の中には例年と同様に、セラミック、貝化石、“くだいた砥石”(石英安山岩)等の土壌改良剤が入っています。
  この“くだいた砥石”は植物の成長を促進する作用があると考えられます。
  (実際にこれをいただいた石屋さんの話では、砥石を捨てていた場所の草が、他の場所より成長していたそうです…。)

  ※土壌改良剤の目的は「土の団粒化」を促す効果であり、作物自体の生命力を高め、農薬の低減に貢献するためでもあります。



貝化石 くだいた砥石(石英安山岩)




2.農園の土
  近藤農園の土をご覧になって、びっくりされた方はいませんか?
  きっと園芸店で売られているような“黒土”を想像されていた事と思いますが、
  右の写真をのように『土の団粒化(かたまり)』が見られます。
  この事により

   @空気を含んだ、膨軟な畑になる
   A土壌微生物の繁殖活動が盛んになって、元気な根・苗が育つ
   B保肥力、保水力の改善

  等の効果があります。








3.日光消毒
  開園以来、土壌消毒はしていませんでした。その理由は土壌微生物を殺してしまうからです。
  しかし、ドウガネブイブイ(コガネムシの仲間)の幼虫による“根切り”の被害が多少あった翌年
  被害のあったハウスに対して、試験的に農薬を使わない土壌消毒(日光消毒)をしてみました。

  現在は、農薬を使わない土壌消毒(日光消毒)を、毎年行っております。






8月から約1ヶ月間、ビニールシートでハウス内全面を覆うことにより、土の表面がかなりの高温になったと思います。
(気温35℃を超えた日もありましたから・・・ って言うか・・)






温室内は、こんな日がつづき・・・
き・危険な温度です。





外気もこんな温度の日もありました。











その4 苗の定植のこと




1.いちご苗の定植
  昨シーズンより草津からの“いちご苗の山降ろし作業”がなくなった為、今年も余裕を持って苗の定植を行えました。
  例年ですと秋雨の時期に入り雨に降られたり、台風の影響で大変な作業となることが多いですが、時間的余裕が十分ありました。

 





2.苗の植付け
  ポット育苗で育てた いちご苗 2万数千株の中から 厳選した いちご苗 17,000株を、約2週間かけて1本ずつ丁寧に植付けました。



穴をあけて→

苗を入れて→

土を被せる。

  
 

  しっかりと定着させるため、植付け直後から潅水をします。






     ちょっと小話 消毒のこと

○私はいわゆる脱サラ農家で、25年前まで会社員でした。

  ずっと消費者の立場でしたので、当然消毒は嫌いで、農家をはじめた最初の
  3年間は、無謀にも、無農薬有機栽培を目指しました。
  しかし品質も悪く収量も上げられませんでした。
  今でも無農薬有機栽培という夢は捨ててはいませんが、仕方なく最低限の
  農薬を使用しています。

○尚、農園では『消毒』という言葉は使っていません。
  農薬を使用する時はあくまで『防除』です。

  農薬を使わずに、ミネラルとか葉や茎や根を元気にする為の資材を使用する
  時は『葉面散布』と言っています。
葉面散布の様子


○最近、残留農薬や、使用してはいけない農薬を使用して問題となっていますが、
  当農園では、基本的にハウスをビニールで覆ってからは、『防除』をしないように
  しています。
  どうしてもしなくてはいけない場合もミツバチを受粉のために使っていますので、
  彼らを外に出すことなく作業できる程度、レベルの物しか使っていません。
   また、バイオの農薬で有機栽培にも使える農業資材が、多少商品化され
  はじめました。
  これからもこれらの良い資材を利用して安全でおいしい「いちご」を作るように
  ガンバります。

○最後に、おかげ様で無農薬時代の私のいちごを食べてくださったお客様達に
  『使っているよ』と言っても『いいんだよお宅のは』と言って買ってくださいます。
  本当にありがたい事です。

  このお客様達にも満足していただけるように更なる低農薬、減農薬の
  いちご作りをしていきたいと思っております。
(人畜無害のためマスク等しておりません。)





その5  除草のこと



除草前のいちご苗



大きな雑草を取り除き・・



細かい雑草をていねいに・・



さっぱりしました。





上記作業は、マルチ(黒いビニールシート)を、敷く前の除草作業の様子です

この作業を、17,000株に行います。

大変つらく、(腰が痛くなります。)根気のいる作業となります。しかし、私が納得できる”安全でおいしい いちごの味 ”を作るためには
無くてはならない大切な作業の1つとなっております。

スタッフのみんなへ
つらい思いをさせるけど、いつも笑顔で、ありがとう


・マルチ(黒いフィルム)を地面にかける作業



・笑顔もステキな スタッフの コボリ さん










 
 
    ちょっと小話 「弥生姫」(やよいひめ)

群馬県オリジナル新品種。 2005年1月に登録された品種。

 「とねほっぺ×とちおとめ」と「とちおとめ」の交配品種。


 果色が淡い橙赤色、糖度が高く、まろやかな酸味。
 真っ赤じゃなくても甘さ十分

 果実は大果(大粒!)で、日持ちが良い。

 3月(弥生月)が旬なので弥生姫の名がついたようです。(^^ゞ

 
 






その6  収穫向けて、もうひと仕事!!






○フィルムの張替え
  10月上旬にビニールハウスの古い透明フィルムの撤去を行いました。
  約4週間、いちご苗を夜露にあてます。その間に上記の『防除』を行いました。
  11月上旬までに、新しいフィルムを張りました。



  【日焼けにご用心?】
  ミツバチは人間の目に見えない紫外線を明るい光として感じています。
  農園のビニールハウスのフィルムはミツバチの為に紫外線を吸収しない
  フィルムを使用しています。

  日焼けの気になる方はご用心ください。

○フィルムの張替えと平行して「葉かき」をしています。
  葉かき(下葉取り)
  ・マルチ(黒いフィルム)を地面にかけた後、定植時にあった大きな葉をとります。
  ・いちご苗の発根を促す為に行っております。


○11月中旬からは 『 冬 』 支度!!!
  ・ハウス内にカーテンを張り、
  ・暖房を入れる用意を11月末までに
  終了しました。
新品のストロースノコ



写真左側にカーテン
中央に暖房器


  ・あとは「葉かき」や「わきめ取り」などなど…、まだ細々としたことはありますが、今の時期、花が咲いて40日ぐらいで収穫ができそうです。
  (春先は30日ぐらい(^^)ですね。)






その7  ミツバチのこと




○11/10 に 6群 約 48000匹の「ミツバチ」を、ハウスに入れました。


ちょっと小話 内勤と外勤のあるミツバチ

ミツバチは殺虫剤に対して非常に敏感な昆虫で低毒性の農薬でも
相当の被害を受けます。
また、殺菌剤もミツバチに対する悪影響があることが多いとのことです。

内勤(羽化〜3週間)
・3日目位から部屋掃除
・巣内の清掃、育児、巣づくり、門番等
 飛行訓練を受けてから先輩や仲間の情報をダンスで教えてもらい外勤へ。

外勤
・晴れて一虫前?になったミツバチは、巣箱の外でイチゴの花密や花粉を集めます。
・密源から帰ると巣箱内でダンスによって情報交換(距離と方向)をするそうです。

寿命
・労働条件の厳しい春から夏で5〜6週間
・労働しない冬季には6ヶ月
 働きすぎは、体によくないようです。







蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)=CCD


「ミツバチ」の世界で大変な事が起こっているようです。世界各地で何百万匹ものミツバチが姿を消したそうです。
この現象は、蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)=CCD と呼ばれているようです。

ナショナル ジオグラフィックチャンネルによりますと、現在世界中の科学者たちが、この CCD を調査中で、
原因は感染症、寄生虫、ウィルス(イスラエル急性麻痺ウィルス=IAPV)等、複数の原因が併発して
起こると考えられいるようです。
このままミツバチが減りつづけると、アメリカでは2035年に全滅するとの報告もあるそうです。

日本国内でCCDが広がらない事を祈りたいと思います。





ちょっと小話 溢液(いくえき)現象のこと


溢液現象
朝日が当たってキラキラ光っています。



溢液現象の跡
お客様がご来園の頃は、このように・・。
溢液(いくえき)現象

葉の先端に水孔があり、根圧による溢液で、ミネラル(塩基)を含んだ水滴が吹き出る現象です。
私は、根っこの健康状態の指標としてとらえています。
多すぎてもいけないし(乾かないと病気になりやすい)、ないのも心配です。

トマトや稲でも見られる現象のようです。






○ おしらせ




不定期になりますがホームページで近況を、ご報告させていただきたいと思っています。
次回は、農園の1日の作業の様子や12月末の いちご の様子について お話させてくださいね。

お 客 様 の 笑 顔
ご協力ありがとうございました。(^^ゞ


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